まずは解体です
今回の工事はユニットバスからユニットバスへの工事でした。まだ、築15年くらいの新しい物件だったのですが、浴槽を割ってしまったとのことでご依頼をうけました。
解体終了。上から出てるのは換気扇のダクト。給水管に配水管、電気配線。以外は何も無いただの箱部屋です。が、一つ問題が発生しました。左奥に黒くなっているのは、浴槽のひび割れがあった位置の真下で、床が腐食していました。
割れてからも、シャワーは使っていたとのことなので、割れから漏れ出した水が床を腐らしたのだと思います。
余計な仕事が増えてしまいましたが、しょうがないです。
養生をします。浴室から運び出す玄関まで、ユニットバスはその名のとおり、ユニットで組んであるので、一つ一つが大きいので床や家具を傷つけないように注意します。
コンクリート用型枠用合板
12ミリの合板を張り終えました。
ところで、余談ですが、12mmの合板のことをコンパネと現場では総称して言いますが、厳密にはコンパネではありません。
コンパネとはコンクリート型枠用合板の略で、RC造の建物や、建物の基礎を造作するときに使うものです。職人は語呂が口にしやすいので、コンパネといいますが、多くの内装作業者は違いを把握した上でコンパネという言葉を使います。
当然、この現場で使われた12mmの合板も、厳密にはコンパネではなく、11、5ミリの建築用合板です。要はベニアですね。
ただ、ベニアというと5ミリほどの薄い合板がイメージとして浮かんでしまうので、コンパネ、と呼ぶのだと思います。
JISコンパネと構造用合板の違いは、一言で言うと精度の差だと思います。JISコンパネはひどいときは2ミリ程厚みに誤差があります。あまり精度を求めない内装の用に使うときは安いJISコンパネを使用します。JISマークのないものは内装には使用できません。
新しいユニットバス設置完了です。浴室乾燥機は前のものを流用しコストカットしました。間口の関係から浴槽とフロアがセパレートになったものですので壁だし水洗です。万一また浴槽が割れてしまっても、浴槽だけを取り替えることが出来ますので、経済的?(浴槽が割れること自体がそうとう稀なので杞憂だとは思いますが)とのことでこうなりました。
結構ひどい割れです。通常浴槽に使われているFRPは丈夫なので、こんなに激しく割れることはないのですが・・・。蹴ったのかな・・・??。
補修して、塗装でも、使用できるようには出来ますよ。安上がりですし、ともお勧めしたのですが、賃貸で貸すのだからきれいにしたい、とのことで、総とっかえです。
腐食の様子。
腐食した部分を切り取って、根太の具合を確認しました。
白蟻は・・・、良かった居ません。
根太は・・・、大丈夫なようです。
元々2×4工法のようで、根太も2×4でした。上の針葉樹合板だけ腐食で痛んでいましたので、補修をして、上から全体に12mmの合板を張ることになりました。